
フランスは合計特殊出生率が1.89と、日本の1.29、ドイツの1.34などと比べても群を抜いた高い出生率となっています。また労働力率も約80パーセントと、非常に高くなっています。これは子供を生みながらも、きちんと仕事を続けていくことができるという証拠です。
日本では男女の役割意識がはっきりしているため、出産すると育児に専念するために仕事を辞めてしまう女性もいるのですが、フランスの場合は仕事と育児が両立できる環境にあるようです。この環境(高い出生率)を支えているものの一つが、手厚い家族手当です。
2人目の子供に対する家族手当には所得制限がなく、子供が20歳になるまでずっと家族手当が支給されます。また子供が増えれば増えるだけしっかりと手当が増額され、子供の数が多い家庭ほど手厚く給付されています。これは非常にありがたい制度で、金銭的な心配をすることなく子育てが出来るというのは子育て世代には魅力的です。
また多彩な保育サービスや、男女とも労働時間が短いことなども子供を生み育てるためのハードルを下げています。またフランスでは、古い時代から女性が社会にでて働くというシステムが出来あがっており、また共稼ぎ世帯も非常に多いため託児所も多く、父親も育児に積極的に参加しています。このあたりは日本とは違う部分です。
またフランスの母親は、母乳で育てるという意識があまり強くなく、事情があれば粉ミルクだけでも大丈夫だと考えている人が多いようです。日本の場合、周囲の方から「母乳で育てなければならない」とプレッシャーをかけられ、母乳の量が少ない人には心の負担になることがあります。混合や粉ミルクでも大丈夫だと開き直れればいいのですが、まじめな母親には精神的な負担となります。けれどもフランスの母親は最初から割り切っているのですね。